おはようございます、KAZUAKAです。
結論から言うと、スマホを長く見てしまったからといって、
自分の脳が壊れたと決めつけなくてもよいと私は感じています。
「5分だけSNSを見よう」
そう思ってスマホを手に取ったのに、
気づけば1時間が過ぎていた。
そんな経験はないでしょうか。
正直に言うと、私にもよくあります。
そのたびに、
「また時間を無駄にしてしまった」
と自分を責めたくなります。
でも、意志が弱いからとは限りません。
脳の自然な仕組みと、
スマホの強い刺激が重なっているのかもしれません。
楽しくないのに指が止まらない
スマホを見ている時間が、
ずっと楽しいわけではありません。
むしろ途中から、
「そろそろやめたい」
「時間がもったいない」
と思っていることもあります。
それなのに、指は次の画面へ動いてしまいます。
一方で、本を開いても、
数ページで閉じたくなることがあります。
本を読む時間には、静けさがあります。
けれど、SNSや短い動画には、
新しい映像や音、言葉が次々と現れます。
しかも、次に何が出てくるかはわかりません。
この違いが、私たちの「もっと見たい」という気持ちに
関係しているようです。
ドーパミンは「好き」と「欲しい」を分けて考えるヒントになる
ドーパミンは、
よく「快楽を生む物質」と説明されます。
ただ、研究では、もう少し複雑に考えられています。
心理学者のケント・ベリッジ博士らは、
ドーパミンの働きを弱めた動物でも、
甘い味に対する「好き」という反応は残ることを示しました。
その一方で、
報酬を自分から求める行動は弱くなりました。
この結果から、ドーパミンは快楽そのものより、
「欲しい」「近づきたい」という意欲に深く関わると考えられています。
つまり、
「好きだから続けている」と
「やめたいのに求めてしまう」は、
同じではないのかもしれません。
スマホを見続けているときも、
心から楽しんでいるとは限りません。
次の刺激を確かめたい気持ちが、
指を動かしていることもありそうです。
やる気が消えたのではなく、向きが変わっている
読書が楽しいことは知っている。
散歩をすれば、
気持ちが軽くなることもわかっている。
それなのに、なかなか始められない。
そんなとき、
「私は何にもやる気が出ない」
と思うことがあります。
でも、やる気そのものが消えたのではなく、
強い刺激のほうへ向いているだけかもしれません。
そう考えると、
自分への見方が少しやわらかくなります。
意志の弱さだけで片づけず、
環境の影響も見られるようになるからです。
「スマホ中毒」という言葉だけで自分を決めない
スマホを長く見た日に、
「私はスマホ中毒だ」
と言いたくなることがあります。
ただ、WHOの国際的な病気の分類では、
「スマホ依存症」という独立した診断名は設けられていません。
行動に関する依存の分類では、
ギャンブル障害とゲーム障害が明記されています。
だからといって、
スマホの使いすぎによる困りごとが軽いわけではありません。
睡眠や仕事、人間関係に影響が続いているなら、
一人で抱え込まず、専門家に相談するという選択もあります。
大切なのは、強い言葉で自分を決めつけることではなく、
今の生活で何に困っているのかを見ることだと思います。
自分を責める前に、スマホとの距離を少し変える
私たちは、スマホを見てしまった結果だけを見て、
自分を責めがちです。
けれど、手の届く場所にスマホがあり、
次々と刺激が入ってくる環境では、
注意が向くのも不思議ではありません。
もし本を読みたいなら、
スマホを少し離れた場所に置いてみる。
通知を一つだけ減らしてみる。
深く息を吸ってから、
本を一ページだけ開いてみる。
そのくらいの小さな工夫でも、
静かな時間へ戻るきっかけになるかもしれません。
うまくできない日があっても大丈夫です。
集中力は、失われたと決まったわけではありません。
強い刺激へ向いていた意識が、
少しずつ自分のもとへ戻ってくる。
私は、そんなふうに考えています。
今日、スマホから少しだけ離れられた時間があれば、
それは十分な一歩です。
それでは今日もハッピーナイスで!
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参考:
- [What is the role of dopamine in reward: hedonic impact, reward learning, or incentive salience?(Brain Research Reviews, 1998)](https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9858756/)
- [Gaming disorder(世界保健機関)](https://www.who.int/standards/classifications/frequently-asked-questions/gaming-disorder)
