おはようございます、
丁寧に淹れた温かいコーヒーをゆっくりと口に運びながら、
外の景色を眺めているカズアカです!
いきなりですが、
「21日続ければ何でも習慣になる」という話、
聞いたことがありませんか?
本やネットでも、
よく見かける有名な言葉ですよね。
先に結論から言ってしまいます。
あれ、真っ赤なウソです。
今日は、南カリフォルニア大学の
ウェンディ・ウッド博士の研究や、
行動科学の知見をもとに、
「なぜ私たちは習慣を続けられないのか?」
その本当の原因と、
意志の力に一切頼らずに、
人生を好転させていく仕組みについて
お話しします。
もしあなたが、
「ダイエットを始めても3日でやめてしまった」
「買った参考書が最初の10ページで止まっている」
「そのたびに自分を責めて、自信を失ってきた」
そんな苦い経験をお持ちなら、
今日の話はきっと、
あなたの肩の荷をふっと下ろす
きっかけになるはずです。
ぜひ、淹れたての温かいお茶でも飲みながら、
肩の力を抜いて読んでみてくださいね。
さて。
過去の私もそうだったのですが、
物事が続かないとき、
私たちは決まってこう考えてしまいます。
「また3日坊主で終わってしまった……」
「なんでオレは、こんな簡単なことも続けられないんだ」
「やっぱり自分は意志が弱くて、ダメな人間なんだ」と。
でもね。
はっきりと断言します。
悪いのは、あなたの意志ではありません。
あなたがダメな人間だからでも、
絶対にありません。
なぜなら、
私たち人間の日常の行動のほとんどは、
「意志」ではなく「無意識の習慣」で
動いているからです。
ここで、1つ質問させてください。
「あなたはお風呂に入ったとき、
頭と体、どちらから洗いますか?」
……どうでしょうか。
おそらく、
「今日は頭から洗おうかな、
それとも体からにしようかな」なんて、
浴室で腕を組んで真剣に悩んでいる人は
いませんよね。
考えるよりも先に、手が勝手に動いている。
気づいたら、
いつも決まった順番で洗っているはずです。
朝起きて顔を洗うこと。
いつもの道を通って仕事場に向かうこと。
同じような時間にコーヒーを飲むこと。
私たちは、いちいち
「よし、次はこの行動を選択しよう」と
頭で考えて決めているわけではありません。
南カリフォルニア大学の
ウェンディ・ウッド博士の研究でも、
私たちの日常行動の多くは、
意志の介入しない「無意識の習慣」によって
繰り返されていることが明らかになっています。
つまり、私たちは毎日、
自分でも気づかないほどの小さな習慣を
淡々と積み重ねながら、
自動運転で生きているのです。
じゃあ、その小さな積み重ねが、
一体何を作っていると思いますか?
そう。
他でもない、
「今のあなた」そのものなんです。
たとえば、本をまったく読まない人と、
毎日「たった1ページだけ」本を読む人が
いたとします。
たった1ページです。
読むのに1分もかかりません。
1日単位で見れば、
その差なんてゼロに等しいでしょう。
でも、その小さな差を、
毎日、毎日、淡々と積み重ねていったら
どうなるでしょうか。
1年で365ページ。
本が1〜2冊分です。
3年、5年と経ったとき、
両者の間には、決して埋めることのできない
圧倒的な知識と視点の差が生まれます。
5年後には、
まるで別人のような人生になっているのです。
少し怖くありませんか?
本当に恐ろしいのは、
当の本人は「自分が変わっていること」に、
日々の生活の中ではほとんど気づけない、
ということです。
悪い習慣も、良い習慣も、
たった1日やったくらいでは、
現実は1ミリも変わりません。
夜中にポテトチップスを1袋食べたからといって、
翌朝いきなり体重が5kg増えるわけではない。
逆に、今日腕立て伏せを10回やったからといって、
翌朝鏡を見ても、
筋肉モリモリにはなっていません。
だから私たちは、
「これくらい、まあいいか」と悪い習慣を放置し、
「やっても意味がない」と良い習慣を手放してしまう。
でも、それが水面下で毎日積み重なるからこそ、
数年後に取り返しのつかない
巨大な差になって現れるのです。
ですが、これは見方を変えれば、
途方もない「希望」でもあります。
なぜなら、
「習慣の設計さえ変えてしまえば、
これからの人生はいくらでも好転させられる」
という証明でもあるからです。
ここで、『習慣の力』という名著で紹介されている、
ある女性の実話をご紹介させてください。
彼女の名前はリサ。
16歳の頃からタバコとお酒に溺れ、
長年、重度の肥満にも苦しんでいました。
34歳のときには160万円以上の借金を抱え、
定職にも就けず、人生のどん底にいました。
「自分はなんて惨めなんだ」と
絶望していた彼女ですが、
ある出来事をきっかけに、
「タバコを吸う習慣」をやめる決断をしたのです。
すると、不思議なことが起こり始めました。
タバコをやめたことを皮切りに、
彼女の生活の中にある別の習慣が、
ドミノ倒しのように次々と変わり始めたのです。
食生活が変わり、
ランニングを始め、
生活リズムが整っていきました。
その結果、どうなったと思いますか?
わずか4年の間に、体重は30kg以上も減少し、
なんとフルマラソンを完走するまでになったのです。
それどころか、160万円あった借金をすべて完済し、
大学院に進学して学位を取り、
最後には自分の家まで買ってしまいました。
以前の彼女と比べたら、
とても同じ人間とは思えないような激変です。
もちろん、彼女の変化には、
運や周囲の支えもあったでしょう。
でも、すべての劇的な変化の始まりが、
「たった1つの習慣を変えたこと」だったのは、
動かしようのない事実なのです。
習慣を変えることこそが、
人生のレールを静かに、確実に切り替える
決定的な第一歩になります。
「でも赤堀さん、それができないから苦労してるんです」
「どうやったら、そんなふうに習慣を変えられるんですか?」
そう思いますよね。
実は、世の中の多くの人が、
ここを根本から勘違いしています。
習慣を変えるために必要なのは、
鋼のような強い意志でも、
並外れた根性でもありません。
必要なのは、
たった1つの「仕組み」を知ることです。
その仕組みとは、
「きっかけ → ルーティン → 報酬」
という3つのステップで回る
【習慣のループ】です。
どんな習慣も、
例外なくこの3つの輪で回っています。
たとえば、現代人の多くが悩んでいる「ショート動画」。
あれを見ていると、
気づけば1時間、2時間と時間が溶けていますよね。
あれも、見事なまでにこのループで設計されています。
1. きっかけ:
今見ている動画が終わると、自動で次の動画が始まる
2. ルーティン:
指を上にスッとスワイプする(行動)
3. 報酬:
脳に快楽物質が出て、「面白い!」「刺激的だ!」と感じる
この3つが猛スピードでぐるぐると回転するから、
私たちの脳は無意識に指を動かし続け、
やめられなくなってしまうのです。
悪い習慣ほど、
このループが完璧に美しく完成しています。
ですが、これは良い習慣でも全く同じです。
たとえば、毎朝の私のコーヒー習慣。
1. きっかけ:
朝起きて、台所で朝食の準備を始める
2. ルーティン:
ドリッパーに粉を入れ、丁寧にお湯を注ぐ
3. 報酬:
部屋中に広がる豊かな香りと、
口に含んだときの温かさにホッとする
このループがあるから、
私は「今日も頑張ってコーヒーを淹れるぞ!」なんて気合いを入れなくても、
毎朝、息をするように自然と続けられているのです。
あなたにも、無意識のうちに何年も続いている習慣が、
良いものも悪いものも含めて、
必ずいくつもあるはずです。
それらはすべて、
この「ループ」が綺麗に回っている証拠です。
逆に言えば、
「新しく始めようとしたのに、続かなかった習慣」は、
あなたの人間性に問題があったからではありません。
このループのどこか――
きっかけが曖昧だったのか、
行動のハードルが高すぎたのか、
脳が喜ぶ報酬が設定されていなかったのか。
ただ単に、ループの歯車がどこか1つ
欠けていただけの話なのです。
だから、もう自分の意志を責めるのはやめにしましょう。
「勉強が続かない」と落ち込む必要もありません。
「甘いものがやめられない」と自分を責める必要もありません。
悪いのは、あなたという人間ではなく、
「習慣の設計(デザイン)」のほうなのです。
設計が間違っている機械が動かないからといって、
操縦士を責めても意味がありませんよね。
機械の配線を繋ぎ直せばいいだけです。
そもそも、なぜ人間の脳には、
こんな「習慣」という機能が備わっているのでしょうか。
それは、脳にとって最大の目的が
【省エネ(エネルギー節約)】だからです。
脳は体重のわずか2%ほどの重さしかありませんが、
全身のエネルギーの約20%を消費する大食漢です。
もし、朝起きる時間から、
歯を磨く力加減、服を着る順番、歩き方まで、
いちいち「どうしようか」と本気で考えていたら、
脳は午前中のうちにエネルギー切れでパンクしてしまいます。
だから脳は、命を守るために、
「何度も繰り返される行動」を見つけると、
それを自動運転のプログラムとして固定化し、
無意識に処理できるように省エネ化を図るのです。
本来、これは人間が過酷な自然界を生き延びるための、
ものすごく賢くて便利な生存システムなんですね。
ただ厄介なのは、脳の自動運転機能は、
それが「自分にとって良い習慣か、悪い習慣か」を
区別してくれないという点だけです。
だからこそ、私たちがやるべきことは、
気合いや根性で自分を縛り付けることではありません。
「なるほど、脳は省エネのために自動運転したがっているんだな」
と仕組みを理解し、
「きっかけ → ルーティン → 報酬」のループを、
自分を助けてくれる方向に静かに整えてあげること。
ただ、それだけでいいのです。
意志の力で戦おうとするのを、
手放してみませんか。
あなたが続けたいと思っているその習慣。
まずは「きっかけ」を何にするか。
「行動」をどこまで小さくできるか。
終わったあとに、どんな小さな「心地よさ」を
脳にあげられるか。
そんなゲームのような感覚で、
ループの設計図を眺めてみてください。
焦る必要はまったくありません。
あなたのペースで、大丈夫です。
内なる納得感を大切にしながら、
静かに仕組みを整えていきましょう。
それでは今日もハッピーナイスで!
