独りで幸せな日々

【告白】他人のモバイルバッテリーで生きていた私が、心の静寂を取り戻すまで

内向型カズアカ

私は今まで数多くの転職を繰り返してきました。40代後半で心身とも崩壊し失業を機に自分の生き方と働き方を見つめ直しました。その後、派遣社員となり、50代後半でアトピー悪化と網膜剥離の緊急手術となり強制終了。今後は、自分の価値観(自分軸)を優先して生きていくことを決意しました。

こんにちは!

カズアカです。

相手からのLINEの返信が少し遅いだけで、
胸がざわついて、
何度もスマホの画面を開いてしまう。

あるいは、会社で、
本当は断りたい案件を持ちかけられたのに、
「嫌われたくない」「居場所を失いたくない」と、
なぜか引き受けてしまう。

そんな経験はありませんか?

もしあなたが、
相手の何気ないひと言や反応に一日中振り回され、
「どうして私はこんなに気にしすぎてしまうんだろう」
と自分を責めているなら、
どうか安心してください。

それは、あなたの性格が弱いからではありません。
意志が足りないからでもないのです。

原因は、心の奥底に潜む
「他人への執着」にあります。

実は過去の私も、
まさにこの「他人への執着」という底なし沼にハマり、
息も絶え絶えになりながら生きていた一人でした。

当時の私は、
典型的なイエスマン。

憂うつな気分で車のエンジンをかけて職場に向かい、
朝から夜遅くまで、
感情を消してマシンの前に座り続ける日々でした。

理不尽な要求を突きつけられても、
断ることがどうしてもできない。

「断ったら、見捨てられるんじゃないか」

「相手を怒らせたら、オレの居場所が消えてしまうんじゃないか」

心の中では、
「オレ、何やってるんだろう」
「なんで他人の顔色ばかり伺って、自分をすり減らしているんだ」
と叫んでいるのに、
口から出るのは「はい、わかりました」という乾いた返事ばかりでした。

当時の私の状態をたとえるなら、
「自分のスマートフォンを、
他人のモバイルバッテリーだけで充電している状態」
だったのです。

ここでいうバッテリーとは、
心の「安心感」のこと。

普通なら、自分のスマホは、
自分の充電器で充電しますよね。

ですが、当時の私には、
自分自身の充電器がありませんでした。

だから、いつも他人の評価や機嫌という
「他人のモバイルバッテリー」にコードをつなぎ、
「怒っていないかな」「認めてくれているかな」と確認しては、
かろうじて安心感を得ようとしていたのです。

相手が優しくしてくれたり、
近くにいてくれたりする間は、
バッテリーがつながっているから安心できる。

でも、相手が離れたり、
LINEの返信が途絶えたりした瞬間。

心のバッテリー残量は、
一気にゼロへと転落します。

「嫌われたんじゃないか」

「何か気に障ることを言ってしまっただろうか」

不安に耐えきれなくなって、
追撃のメッセージを送ったり、
相手の機嫌を取るために無理な行動を重ねてしまう。

ですが、相手からすれば、
その必死さは「重い、束縛、面倒くさい」と感じられてしまうのです。

だから、距離を取られる。

距離を取られると、
もっと不安になって、もっと相手を追いかけてしまう……。

これこそが、
「見捨てられ不安」が引き起こす、
終わりのない負のループです。

しかもこれは、
仕事の人間関係や恋愛、友人関係など、
あらゆる場面で顔を出します。

心理学では、このような状態を
「不安型愛着(Anxious Attachment)」と呼びます。

ついつい他人にすがってしまう心理状態です。

幼少期に過干渉や厳しい家庭環境などがあると、
「親にすがりつくことでしか生き延びられなかった」という記憶から、
大人になっても見捨てられ不安が消えにくくなることが知られています。

ある研究によると、
日本人の約60%がこうした不安定な愛着スタイルを抱えているそうです。

かなり多いですよね。
つまり、相手の反応を気にしすぎて苦しんでいるのは、
決してあなた一人だけではないのです。

では、どうすればこの
「他人のモバイルバッテリー頼み」の生き方を手放し、
自分の心を取り戻すことができるのでしょうか?

これを発見したのが、
ワシントン大学のマーシャ・リネハン博士です。

彼女は「DBT(弁証法的行動療法)」と呼ばれる心理療法を開発しました。

先ほどのスマートフォンの比喩で言うなら、
DBTとは、
「自分の充電器から、自分のスマホを充電できるようになるための練習」
です。

不安型愛着の人は、
心の充電を100%他人に丸投げしてしまっています。

そこで、以下の3つのステップで、
少しずつ「自前の充電器」を使えるようにしていきます。

ステップ1:【状態への気づき】
「あ、いま自分は他人のバッテリーにすがろうとしているな」と、
自分の不安を客観的に観察する。

ステップ2:【衝動の保留】
相手からの返信が遅くても、すぐに追撃したり焦って行動せず、
まずは深く息を吐いて一拍置く。

ステップ3:【セルフ充電のアクション】
温かい白湯を飲む、静かに外の空気を吸う、胸にそっと手を当てるなど、
自分で自分を落ち着かせる行動をひとつだけ選ぶ。

なんとなく、イメージがつきますか?

他人にすがって安心をもらうのではなく、
自分で自分を安心させてあげる練習です。

もちろん、最初は簡単ではありません。
日本語の専門書は1冊1万円や5,000円もする難解なものが多く、
専門知識のない状態から一人で取り組むのは骨が折れます。

ですが、要するに
「他人に求めていた安心を、自分で自分に手渡す」
ということなのです。

以前、毒親育ちで
「人に見捨てられるのが怖い」と苦しんでいた
30代後半の女性クライアントがいました。

彼女は婚活の場でも、
相手の返信が少し遅いだけで不安を爆発させ、
自ら関係を壊してしまうことを繰り返していました。

ですが、この「自分の充電器を持つ練習」を重ねるうちに、
「相手の返信のペースは相手の領域。私の価値とは何の関係もない」
と、心の中に静かな境界線を引けるようになったのです。

相手との適度な距離感が作れるようになると、
他人の反応に対して、
ポジティブな意味で「どうでもいい」と思えるようになります。

冷たく突き放すのではなく、
「相手の課題には踏み込まないし、自分の心も差し出さない」
という、お互いを尊重した静かな自立です。

その結果、彼女は不必要な焦りから解放され、
現在は誠実なパートナーと穏やかな関係を育み、
結婚に向かって心地よいペースで進んでいます。

相手の反応にソワソワしてしまったとき。

どうか、思い出してください。

あなたの心の充電器は、
最初からあなた自身の手の中にあります。

他人の顔色という不安定な電源に、
わざわざ自分をつなぎに行く必要はないのです。

不完全なあなたのままで、大丈夫。

まずは今日、スマホを静かに机に伏せ、
ゆっくりと深く、息を吸ってみてください。

あなたのペースで、
内なる納得感を大切にしながら歩んでいきましょう。

それでは今日もハッピーナイスで!

 

 

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