もう会社には行かない

【最終回】朝手帳を開くのは、今すぐやめてください。

内向型カズアカ

私は今まで数多くの転職を繰り返してきました。40代後半で心身とも崩壊し失業を機に自分の生き方と働き方を見つめ直しました。その後、派遣社員となり、50代後半でアトピー悪化と網膜剥離の緊急手術となり強制終了。今後は、自分の価値観(自分軸)を優先して生きていくことを決意しました。

こんにちは!
カズアカです。

まず、大きく息を吸って、
肩の力をふっと抜いてみてください。

胸にそっと手を当ててみると、
トクトクと静かに脈打つ鼓動が
感じられるはずです。

息をしているだけで、私たちは
この世界の完璧な循環の一部なんですよね。

日常の思考のノイズを一度手放して、
リラックスして読んでみてください。

さて。

現在、
「無理せず勝手に成果が出る! 新しい朝活」と題して
全4回のシリーズ形式でお送りしてきましたが、
いよいよ今回で、このシリーズも最終回となりました。

これまで3回にわたって、
多くの人が「これが正しい」と信じ込んでいる朝活の常識を、
最新の科学研究をもとにアップデートしてきました。

第1回目のメールでは、
朝活が続かないのは意志の弱さのせいではなく、
朝型か夜型かという「遺伝による体内時計(クロノタイプ)」の違いが
約半分を決定づけていること。

第2回目のメールでは、
「朝に勉強するとよい」という世間の常識は必ずしも正しくなく、
起きた直後の睡眠慣性を踏まえると、
朝から無理に新しい本を読むより
「昨日学んだことを1つ思い出す(検索学習)」ことが
最も効果的であること。

そして第3回目のメールでは、
「朝走るのが体にいい」という思い込みを手放し、
夜型の人は夜に運動したほうが
体内時計も整い成果が出やすいことをお伝えしました。

もしまだ読まれていない場合は、
ぜひ第1回から第3回のメールも
読んでみてくださいね。

さて、夜型の人は勉強も運動も、
無理して朝にやる必要がないことが
科学的にわかってきました。

では、3つ目の朝活の大定番である
「手帳術(ジャーナリング)」についてはどうでしょうか?

手帳術も、勉強と同じように
「脳が最もクリアな状態にある朝いちばんにやるのが一番いい」
と思われがちですよね。

しかし、これも古い情報です。

なぜなら、朝に手帳を書く効果を示す
明確な科学的エビデンスは、
実はほとんど存在しないからです。

むしろ、書く内容によっては、
夜に書くほうが圧倒的に理にかなっているものもあります。

ですので、世間の「朝の手帳術が最強」という言葉を鵜呑みにして、
なんとなく毎朝手帳を開き続けても、
おそらく期待するような効果は実感できません。

そこで、この最終回では、
「何を」「いつ」書けばいいのかを、
最新の研究をもとに具体的にお伝えします。

ぜひ、あなたに合った方法で書く習慣を取り入れて、
「書く」という行動を、
あなたの人生を整える最強の武器に変えてください。

あなたは、世間でこんな言葉を
聞いたことはありませんか?

「朝いちばんに、欲しいものを紙に全部書き出せ」
「毎朝、悩みを全部書き出すと、人生が劇的に好転する」

最近では、これをかっこよく
「ジャーナリング」なんて呼んだりしますよね。

毎年毎年、新しい横文字を作ってくるのが
世間の常識です(笑)

もしかしたら、あなたも一度は
やってみたことがあるかもしれません。

でも、いざ朝から机に向かって書き出してみても、
なんだか頭がぼーっとしてペンが進まなかったり、
効果が今ひとつだと感じたことはありませんでしたか?

その違和感、気のせいではありません。

前述の通り、最新の研究で見ると
朝の手帳術には確固たる科学的裏付けが薄いからです。

ここで、あなたに質問です。

夜ベッドに入った後、頭の中で
「明日、あれもこれもやらなきゃ……」と考えてしまい、
なかなか眠れなくなった夜はありませんか?

実は、それを一瞬で解消する方法が、
最新の研究で明らかになっています。

それは、寝る前のたった5分間、
「明日の具体的なToDo」を紙やスマホに書き出すだけです。

そうです。
ToDoリストは、朝ではなく
「夜」に書いたほうが圧倒的にいいんです。

これを科学的に証明したのが、
アメリカのベイラー大学の研究です。

研究チームは、被験者を2つのグループに分けました。

1つ目のグループには、寝る前の5分間で
「翌日以降にやるべき具体的なToDo」を書いてもらいました。

2つ目のグループには、
「過去数日間に完了したこと」を書いてもらいました。

その結果、どうなったと思いますか?

両者を比べると、翌日のToDoを書き出したグループのほうが、
はるかに早く眠りにつくことができたのです。

なぜ、寝る前に翌日のToDoを書くだけで、
すんなり眠れるのでしょうか。

その理由は、とてもシンプルです。

私たちの脳は、未完了のタスクがあると、
「忘れてはいけない」と無意識に緊張し、
頭の中でぐるぐると考え続けてしまいます。

寝る前に紙やスマホに書き出すことで、
頭の中に渦巻いていた未完了タスクを、
外の世界へ安全に「逃がして」あげられるのです。

言い換えるなら、
「覚えておかなくちゃ」という緊張を手放せる。

だからこそ、脳が安心してオフになり、
深い眠りに入ることができます。

「明日やること」は、
夜のうちに外に出しておくのが最も合理的なのです。

そして、夜に書くことで
抜群の効果を発揮するものが、もう2つあります。

その1つが、あなたの「感情」です。

頭の中にあるモヤモヤ、将来への不安、
日中に感じた悔しさやしんどさ。

これを、取り繕わずにそのまま紙に吐き出す。

これを心理学では
「エクスプレッシブ・ライティング(筆記開示)」と呼びます。

難しい言葉ですが、要するに
「心の中をそのまま書いて表現する」ということです。

テキサス大学などの研究でも、この方法によって不安が和らぎ、
心がすっと軽くなることが実証されています。

感情を言葉にするのが苦手な人でも、
綺麗に書こうとせず、ただ殴り書きするだけで十分です。

そして、夜に書くべきもう1つのものが
「感謝日記」です。

今日あったありがたかったこと、
嬉しかったことを寝る前に3つほど書き留める。

研究でも、感謝を感じてから眠る人ほど、
睡眠の質が高くなる傾向が示されています。

ポジティブな感情で心を満たすことで、
夜の一人反省会をシャットアウトできるからです。

つまり、最新科学が教える
「夜に書くべき3つのもの」は、

1. 翌日のToDo
2. 吐き出したい感情
3. 小さな感謝

この3つです。

では、逆に「朝」には何を書けばいいのでしょうか?

「朝は何も書かなくていいの?」と思いますよね。

朝に書くなら、ぜひやってほしいことが1つだけあります。

それが、「実行意図(Implementation Intentions)」です。

これも少し難しそうな言葉ですが、
中身は驚くほどシンプルです。

簡単に言えば、
「いつ」「どこで」「何をするか」を
事前に決めておくことです。

たとえば、

「朝食を食べ終わったら(いつ)、
リビングの机で(どこで)、
今日の最重要タスクを15分だけやる(何をする)」

このように、あらかじめ行動の条件を
具体的に手帳に書いておくのです。

おそらく、普通の手帳には
「今日やること:企画書作成」くらいしか書いていないはずです。

しかし、ニューヨーク大学のピーター・ゴルヴィツァー教授の研究では、
「いつ・どこで・何をするか」という実行意図を
あらかじめ決めておくだけで、
実際に行動に移せる確率が劇的に高まることが証明されています。

なぜ、これだけで行動できるようになるのか?

それは、人の行動を最も止めてしまう
「どうしようか迷う時間」を完全にゼロにできるからです。

「いつ・どこで・何をするか」が決まっていれば、
その場面が訪れた瞬間に、
脳は反射のように迷わず行動をスタートできます。

朝の手帳に書くべきなのは、
漠然とした夢や悩みではなく、この「実行意図」なのです。

ここまでを、3つのポイントでまとめますね。

1. 「手帳術は朝が最強」というエビデンスは実は薄い
2. 夜に書くといいのは「ToDo」「感情」「感謝」の3つ
3. 朝に書くなら「実行意図」(いつ・どこで・何をするかを決める)

世間には、耳ざわりのいい雑なジャーナリングが溢れていますが、
書くことの本質は、こうして科学的に脳の仕組みに合わせることなのです。

さて。

ここまで全4回にわたって、
朝活の3大テーマである「勉強」「運動」「手帳術」について
お伝えしてきました。

しかし、最後にどうしても、
あなたにお伝えしたいことがあります。

実は、勉強よりも、運動よりも、手帳術よりも先にやるべき、
人生の土台となる最も強力なアクションがあります。

それが、「光をコントロールすること」です。

具体的には、たったの2つだけです。

朝は、太陽の光をたっぷり浴びる。
夜は、部屋の照明を少し暗くする。

たった、これだけです。

「えっ、カズアカさん、そんな当たり前のことですか?」
と拍子抜けしたかもしれませんね。

でも、本当にこれだけでいいのです。

なぜなら、私たちの体内時計(サーカディアンリズム)をリセットし、
自律神経を整える最も強力なスイッチが「光」だからです。

これは朝型の人も、夜型の人も関係ありません。
全員に共通する人体の仕組みです。

8万人以上を対象にした大規模な研究(Nature Mental Health掲載)でも、
昼間にしっかり光を浴びて、
夜間の光を避けて生活している人は、
うつや不安のリスクが大幅に低いことが明らかになっています。

朝に太陽の光を浴びると、体内時計がリセットされ、
その日のリズムが整います。
そして夜に部屋を暗くすると、眠る準備が自然と始まります。

生命としての当たり前のリズムを取り戻すこと。

だから、明日の朝、あなたにやってほしいことはただ1つです。

起きたら遮光カーテンを開けて、外の光を浴びること。
そして夜になったら、部屋の照明を少し落としてみる。

世間では「毎朝5時に起きて、ランニングして、手帳を書いて、勉強する」といった
過酷な朝活ばかりがもてはやされます。

でも、そんな無理な習慣を気合いで続ける必要なんて、
どこにもありません。

窓を開けて光を浴びる。
夜に静かにToDoを書き出し、頭を空っぽにして眠る。

こういった、シンプルで本質的な毎日の積み重ねこそが、
無理せず勝手に成果を出し、
あなたの人生を根本から整えてくれるのです。

「無理せず勝手に成果が出る! 新しい朝活」シリーズは、
これで終わりです。

ここまで熱心に読んでくださったあなたなら、
もう世間の偏った常識に振り回されることはありません。

自分自身の心と体の声に耳を傾け、
あなたに合った心地よいペースで、
人生を軽やかに好転させていってくださいね。

あなたのペースで、大丈夫です。

それでは今日もハッピーナイスで!

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