独りで幸せな日々

【最終回】なぜ私たちは歯磨きは毎日続くのに、瞑想は1週間でやめてしまうのか?

内向型カズアカ

私は今まで数多くの転職を繰り返してきました。40代後半で心身とも崩壊し失業を機に自分の生き方と働き方を見つめ直しました。その後、派遣社員となり、50代後半でアトピー悪化と網膜剥離の緊急手術となり強制終了。今後は、自分の価値観(自分軸)を優先して生きていくことを決意しました。

まず、ゆっくりと息を深く吸って、
肩の力をふっと抜いてみてください。

胸のあたりに意識を向けてみると、
少しホッとする感覚がありませんか?

日常の思考ノイズを一度リセットして、
リラックスして読んでみてくださいね。

さて。

これまでお送りしてきた
「1分間瞑想法 完全解説」シリーズ。

今回はいよいよ、
その第5回目、最終回となります。

これまで4回にわたって、
人間の2つの意識状態(内部集中と外部集中)、
自分のタイプの見極め方、

一般的な瞑想が効果を感じにくい理由、
そして前回は、3種類の具体的な瞑想法をお伝えしてきました。

もしまだ読んでいないなら、
ぜひバックナンバーから第4回目までの記事も
振り返って読んでみてくださいね。

さて、ここまで読んでくださったあなたは、
きっと自分に合った瞑想のやり方がわかり、

「これなら自分にもできそうだ」と
感じていただけたのではないでしょうか。

……ただ、ここで正直に
お伝えしなければいけないことがあります。

このシリーズを読んでくださった方のうち、
実に99%の人は、瞑想をしても
満足な結果を得られないまま終わってしまうと思います。

「えっ、せっかくやり方を教えてくれたのに、
どうしてそんなことを言うの?」

と、驚かれたかもしれません。

ですが、これこそが瞑想における最大の「不都合な真実」なのです。

最終回の今回は、なぜ満足な結果が得られないのか、
その理由と、この壁を乗り越えるための
解決策をお伝えします。

では、本題に入ります。

なぜ、自分に合った瞑想のやり方がわかったのに、
満足な結果が得られないのか?

理由は極めてシンプルです。

「瞑想の習慣化で失敗するから」です。

というのも、瞑想という行為は、
人間のあらゆる活動の中でも
かなり習慣化が難しい部類のタスクなんですね。

このメールを読んだ方が100人いたとしても、
1ヶ月後に習慣として続けられている人は
1人いるかいないかのレベルです。

正直に言って、瞑想の「やり方」自体は、
ぶっちゃけ誰にでもできます。

1分なら、どれだけ忙しい朝でも、
あるいは寝る前の夜でも、時間は作れるはずです。

もし自分が「内部集中タイプ」か「外部集中タイプ」か
判断がつかなかったとしても、

前回ご紹介した「統合型瞑想」をやれば
両方カバーできます。

つまり、あなたはすでに
「正しい瞑想のやり方」を手に入れている状態なんです。

それでも、やり方を理解した人の99%が
必ず大きな壁にぶつかります。

それが、「習慣化に失敗すること」です。

ここで、少し考えてみてください。

私たちって、歯磨きなら
毎日当たり前のようにできるじゃないですか。

「今日は気合いが入らないから歯磨きをやめよう」
なんて、めったになりませんよね。

これって、なぜだと思いますか?

意志が強いからでしょうか?
健康意識が極めて高いからでしょうか?

……違いますよね。

歯磨きが毎日無理なく続く最大の理由は、
歯磨きをした直後に「口の中の清涼感」という
明確なご褒美があるからなんです。

実はこれ、歯磨き粉のメーカーが
人々に歯磨きを習慣化してもらうために、
わざわざミント(ハッカ)を入れたのが始まりなんですよ。

磨いたあとにスッとする。

あの心地よさ、爽快感という「即時の報酬」があるからこそ、
私たちの脳は「歯磨き=気持ちいいこと」と学習し、
毎日勝手に続けられるようになるわけです。

もし、この清涼感という心地よさが一切なかったら、
歯磨きを習慣化するのは今よりはるかに難しかったはずです。

では、瞑想はどうでしょうか?

……歯磨きのように、「やった後のわかりやすい心地よさ」って、
正直あまり感じないですよね。

だから、習慣化しにくいんです。

とくに、始めたばかりの最初の数日間なんて、
瞑想しても何の心地よさも爽快感も感じられません。

ただただ、
「1分間、ボーッと壁を見るだけの謎の時間」
になっちゃうんですね。

『クレヨンしんちゃん』で言えば、
完全に「ボーちゃん状態」ですw

「……オレ、これ何のためにやってるんだろう?」
と、頭の中に疑問符が浮かんでくる。

ここで、スタンフォード大学の神経科学者、
アンドリュー・ヒューバーマン博士の言葉を思い出してください。

「瞑想の効果を決めるのは、
1回の長さではなく、継続日数である」

博士がこう語るように、
脳の神経回路が実際に書き換わり、
ストレス耐性や集中力が高まるのは、
何日も、何週間も「継続」した先にあるんです。

でも、その初期段階には「ミントのような心地よさ」がない。

だから継続が難しい。

ここが、すべての人が直面する一番のハードルなんです。

偉そうにお話ししている私自身も、
まったく同じでした。

最初に瞑想を習慣にしようとしたとき、
「よし、今日から毎日やるぞ!」と意気込んだものの、
見事に1週間ほどで挫折しました。

その理由、今なら痛いほどよくわかります。

当時の私の瞑想には、
「心地よさ」が全くなかったからです。

ただ義務感で目を閉じ、
「何も起きない時間」に耐えられなくなって、
自然とフェードアウトしてしまった。

私だけでなく、挫折する人はみんなここで脱落します。

あなたの意志が弱いわけでも、根性がないわけでもありません。
脳の仕組みとして、報酬がない行動は続かないようにできているだけなのです。

ですから、もしあなたが今日から瞑想を始めて、
「なんだかよくわからないな……」
「全然気持ちよくないし、ボーちゃん状態だなw」
と感じたとしても、どうか落ち込まないでください。

「あ、いま自分は正常な初期プロセスを通っているんだな」
と、面白がってみてください。

歯磨きのようなミントの清涼感は、最初はありません。

けれど、淡々と「1日1分」の日数を積み重ねていくうちに、
ある日ふと気づくはずです。

「あれ? そういえば最近、イライラを引きずらなくなったな」
「仕事に向かうときの頭のノイズが、すっと静まっているな」

その内なる変化こそが、瞑想がもたらす本物の果実です。

全5回にわたってお届けしてきた
「1分間瞑想法 完全解説」のシリーズは、これで終わりです。

瞑想は、やり方を知っているだけでは意味がありません。

習慣として日数を重ねることで、
はじめてあなたの脳に、静かで確かな変化が生まれます。

このシリーズが、あなたが瞑想を
日常に優しく取り入れるきっかけになれば、
これほど嬉しいことはありません。

あなたのペースで、大丈夫です。

焦らず、気負わず、まずは今日の1分から。

それでは今日もハッピーナイスで!

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