「お仕事は何ですか?」
そう聞かれて、「会社員です」と答える。
私たちにとっては、ごく自然な受け答えですよね。
でも、これって実は日本独特の答え方なんです。
海外では「職種」で答えるんです
海外だと、同じ質問に職種で答えることが多いんですよね。
「エンジニアです」「デザイナーです」「教師です」と。
つまり、自分が何をしている人なのか、を答える。
でも私たちは、ちょっと違います。
「どこに所属しているか」で、自分を説明するんです。
これは、ただの言葉のクセではありません。
「会社に所属していること」そのものが、自分の真ん中にある。
その証拠なんですよね。
だから、会社を離れる場面を想像すると、なんだか落ち着かない気持ちになる。
それも、無理のないことなんです。
私たちは「鉄の檻」の中にいる

社会学者のマックス・ウェーバーは、近代の組織を「鉄の檻(おり)」と呼びました。
組織の中にいれば、安定が手に入ります。
そのかわりに、自分の人生を、組織の論理にそっと明け渡してしまう。
ウェーバーは、そう言ったんです。
安心と引き換えに、自分のハンドルを少しずつ手放していく。
考えてみると、少しこわい話ですよね。
でも、これは責められる話ではありません。
誰だって、安心はほしいですから。
毎月、決まった日にお給料が振り込まれる。
その安心感は、本当にありがたいものですよね。
ただ、その心地よさに慣れすぎると、つい忘れてしまうことがあるんです。
それは、「自分は本当は何者なのか」という問いなんです。
会社を辞めても、何者でもなくならないんです

会社を辞めた瞬間、自分が「何者でもなくなる」気がする。
そんな不安を感じる人は、きっと多いと思います。
でもね、あれは錯覚なんです。
あなたは、会社に入る前から、ちゃんと何者かでした。
人にやさしい人だったかもしれません。
何かに夢中になれる人だったかもしれません。
会社は、あなたを定義する場所ではありません。
ただの仕事場のはずなんです。
まとめ:自分の言葉で、自分を説明してみる
ここで、ひとつだけ試してみてほしいことがあります。
「会社員です」の代わりに、自分の言葉で自分を説明してみる。
肩書きではなく、あなた自身の言葉で、です。
うまく言えなくても、大丈夫です。
すぐに答えが出なくても、それでいいんです。
大事なのは、「会社=自分」ではないと気づくこと。
会社は、あなたの一部ではあっても、あなたのすべてではありません。
その小さな気づきがあるだけで、肩の力が、すっと抜けていくはずなんです。
HAPPY NICE!
