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私達が生きていくうえで人間関係は切っても切り離せないものです。

人間関係は、自己成長を遂げたり、欲求を充足させるためにかけがえのない存在です。
その一方で、様々なトラブルや葛藤も生じやすく多くの方が人間関係のストレスを抱えて生きています。

今回は、人間関係のストレスについてどのように対処していくかというストレス・コーピングについてまとめてみました。

ストレス・コーピングとは、人が何か問題に直面した時に対応すること。様々なコーピングの方法がある。

 

目次

1章 人間関係とストレスについて

1-1 ストレスの分類

1-2 ストレス反応は必要なの?

1-3 効果的なストレス処理とは

2章 ストレスコーピングについて

2-1 問題解決型コーピング

2-2 感情優先型コーピング

2-3 欲求不満耐性を育む

2-4 多面的な自己の形成とは

2-5 ソーシャルサポートの活用と種類

2-6 自動思考と感情と認知のコントロールについて

 

1章 人間関係とストレスについて

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1-1 ストレスの分類

私たちは、普段様々なストレスを感じながら生きています。

よくあるのが、ストレスによる頭痛や不眠、肩こりなどです。これらは体に異変がなくてもストレスによって
引き起こされることが証明されています。

<ストレス反応>

・気分の変化・・・悲観的になる。憂うつ。楽しくない。イライラ感。

・行動の変化・・・閉じこもる。引きこもる。攻撃的になる。誰にも会いたくない。

・身体の変化・・・睡眠障害。緊張状態。食欲や性欲の低下。動悸、息切れ。

・思考の変化・・・悲観的になる。物忘れ。判断力、決断力の欠如。集中力がなくなる。

 

1-2 ストレス反応は必要なの

ストレスは私達の生活上、切っても切り離せないものです。

特に現代社会は、職場や家庭、学校、地域など様々なことでストレスを感じながら生活
しています。

ストレスが原因で、身体にも影響が及びます。

例えば、ホルモンバランスの乱れ、食欲不振、暴飲暴食、消化器系の病気、不眠などが
上げられます。

また、精神的にも興奮、緊張、憂うつ、混乱、落胆、怒り、イライラ状態などがあります。

このように、身体に悪影響を及ぼすストレスですが悪い面ばかりではありません。

試験勉強や資格取得への勉強、試合に勝つため、仕事上での目標などストレスを
うまく活用して、緊張感を維持しながら努力するために有効に働くことができます。

つまり、人間にはある程度のストレスは有効に作用するということです。

 

1-3 効果的なストレス処理とは

ストレスを大きく感じるかどうかは、捉え方やストレスに対する準備が大きく影響します。

同じ状況でも心身的に大きなダメージを受けてしまう方がいる一方で、より小さなダメージで
消化される方がおられます。

この違いには、その人がその問題に対して対処できると思っているかどうかで生じてきます。

例えば、スポーツの試合などの前日には大きなストレスだと思いますが、十分に準備が
できているのかどうかでストレスの受け取り方が変わってきます。

つまり、その人の捉え方や心構えなどにより強いストレスになるのかが決まるのです。

ストレスコーピングを上手に活用して、効果的にストレス処理を行いたいものです。

 

2章 ストレスコーピングについて

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2-1 問題解決型コーピング

ストレスコーピングには、様々な種類があります。複数の対処法を組み合わせて用いることも
あります。

問題解決型コーピングは、問題になっていることを調べたり解決のための糸口を探ったりしていきます。

そのためには、相談したり問題を解決するための計画をたてる必要があります。

この行動を起こすことが非常に重要なのです。成功すれば問題を軽減できたり、ストレスを軽くしたり
できる効果があります。

しかし、問題点はこのタイプのコーピングができる人はある程度のストレスに耐えることができる人に
向いていますので、ストレッサーに耐えることが難しい方にはハードルが少し高めかもしれません。

 

2-2 感情優先型コーピング

感情優先型コーピングとは、気持ちの動揺を鎮めるためのストレス対処法です。

問題解決を早急に急ぐのではなく、今日はとりあえず好きな映画を見て気分転換
するかとか、疲れている時に考えてもいい考えは浮かばないものだったら早めに
寝てしまおうなどと問題解決を後回しにすることもできます。

無駄な努力をするよりもしばらく様子を見ることで、事態が好転していくことは
よくあることです。

無理に問題解決を急いで、大きなストレスを抱えるよりも得策なのではないでしょうか?

特に人間関係が絡むようなことでは、反発や拒否されてしまうことも多いので、
状況の変化をみながら、チャンスを捉えて問題の解決を図るという姿勢も大切になります。

 

2-3 欲求不満耐性を育む

欲求不満耐性とは、欲求不満(フラストレーション)に耐える力のことを言います。

欲求不満耐性は、子供ころから育んでいきますが成人してからも育むことは可能です。

人は育ってきた環境も違いますし、性格や欲求が違うので衝突するのは当たり前だという
ゆとりが生まれれば生活もしやすくなります。

また、ストレスや欲求に対してどのように対処していけば効果的なのかも欲求不満耐性を
育むことでわかるようになってきます。

 

2-4 多面的な自己の形成とは

人は生活の場面によりいろいろな役割を持つことが出来ます。

例えば、会社ではバリバリ仕事をこなし猛烈なビジネスマン。

家庭では、良き父親であり良き夫の役割。

両立できればそれに越したことはないが、多くの方はどちらかに
かたよるケースが多いものです。

私たちは、役割を両立できない時には周囲からの期待との間で動きが
取れなくなります。これを役割葛藤といいます。

そのようなときには、期待された役割に対して優先順位をつけて
役割を選択します。これを役割選択といいます。

現代社会では、人間関係でも変化が激しくなり、柔軟に変化する多面的な
自己を形成する時代とも言えます。

ただ、自分の本心から逸脱しすぎた役割の選択はストレスを抱えることに
なるので、注意したいところです。

 

2-5 ソーシャルサポートの活用と種類

何か困ったことや悩み事がある場合には、一人で抱え込まないことが
重要です。

自分の周囲をよく見渡してみましょう。

家族や友人知人、よく通うお店、地域、かかりつけの医師など援助を
求めることができないでしょうか?

このように問題を抱えた人に対しては、いろいろな形でのサポートが
必要です。

主なものには、私的支援としては家族、公的支援では医療や社会福祉、
教育などからのソーシャルサポートがあります。

ソーシャルサポートの種類には、直接的に問題解決に役立つような具体的な
手段を提供する手段的サポート。

いろいろな情報を提供して、問題の解決を援助する情報的サポート。

相手のつらい気持ちを理解して、自己評価を高める働きかけをする情緒的サポート
があります。

 

2-6 自動思考と感情と認知のコントロールについて

人間関係のストレスや葛藤は、激しい感情を伴うことが多いです。

特に家族間や親しい間柄の場合には遠慮がないため、激しくぶつかり
あうこともあります。

このような、怒りや激しい感情はどのようなケースでも後味が良くなく
悪影響を与えてしまいます。

そこで、不満や怒りをコントロールすることが重要になってきます。

ところが、簡単には感情をコントロールすることは難しいものです。

まずは、気持ちを落ち着かせる自分なりの対処法を身につけておけば
激しい感情をコントロールすときに有効です。

<感情をコントロールする方法>

・自分と相手の違いを認める。

・気持ちがたかぶり動揺した時には、すぐに行動しない。

・少しの前向きなことにも着目する。

・深呼吸をする。

・1~10を数える。

・許容範囲を決めておく。

・相談やカウンセリングを受ける。(第三者に話してみることで、気づきや
気持ちが整理できる)

認知のコントロールとは、物事や出来事に対して自分の受け止め方ら
捉え方をコントロールすることです。

それにより、ストレスを大きくしないようにする効果があります。

ある出来事に対して、どう捉えるか、考えるかによりストレスの度合いが
変わってきます。

よく心理系の講座やセミナー等では、コップに半分の水のケースが
上げられます。

「まだ水が半分もある」と捉えるか、

「もうコップには、水が半分しかない」と捉えるかによりストレスの度合いが
違ってきます。

私たちは、何かの問題が起こると、不安になったりして「もうダメだ」

「このままでは、もっと悪くなるに違いない」

「こんな自分はダメだ」というふうに考えてしまいがちです。

このような、「~でなければならない」「~に違いない」

「〇〇とはこうあるべきだ」など反射的に浮かぶ考え方のことを
自動思考といいます。

この自動思考は、偏った考え方や物事を悪い方に決めつけて
いることが多いので、大きなストレスを抱えたり、否定的な考えに
なっているものです。

そこで、自分がどのような自動思考をしているかに気づき、合理的に
考えられるようになれば、かなり精神的にも楽になり、ストレスの軽減にも
つながります。

例えば、会社の仕事でミスをした時、「いつも私はミスをするからダメだ」と
自動思考で考えるのではなく、「うまくできたこともあった」「何か別のことを
考えていたらたまたまミスが続いただけだ」など事実に目を向けてみます。

このように、ストレスに感じていたことが事実に目を向け考え方を
変えることにより、ストレスが軽減される可能性が生まれます。

これは、認知行動療法と言われる心理療法ですが、自分でも身につけて
いくことができます。

 

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